元介護職員が体験した「有料老人ホーム」のお仕事③

仕事
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以前、有料老人ホームで
働いていました。

今回は、
働いて良かったことと
まとめです。

元介護職員が体験した有料老人ホームのお仕事①、
元介護職員が体験した有料老人ホームのお仕事②では、
有料老人ホームで働いていて
辛かったことをたくさん書きました。

でも、働いて良かったことも
たくさんあります。

ただし、私の経験の話であって、
すべての有料老人ホームで共通する話
ではありません。

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有料老人ホームで働いて良かったこと

若い頃の話が聞けます。

なかなかゆっくりは聞けないのですが、
少し聞けただけでも楽しかったり、
興味深かったりします。

戦争中のお話を聞くこともありました。
戦争体験を話せる年代の方は
もう少なくなってきています。
お話を直接伺える機会は、
大変貴重です。

女性のお客さまから、
バリバリ働いていた話を
お聞きすることもありました。

当時、女性が妊娠出産後も
働くということは
相当大変だったことでしょう。

それをやりとげたこの方は
かっこいいなぁと思いました。
キャリアウーマンの先駆けでしょう。

こういう方のおかげで
今の現代の女性が
少しずつ、
働きやすくなってきたのだろうな
と思いました。

元気の良い女性のお客さまを見ると、
この方は、子ども時代、
おてんばで木登りとかしてたのだろうな、
と勝手に密かに
想像するのは楽しいです。

お金持ちとは、を学べる

有料老人ホームの入居者は、
高額なお金を支払っています。
現役時代の所得が一般の人よりも
高い人が多いと思います。

そのため、大手企業の会社役員や
高所得の自営業者、専門職者、
高所得の夫を持つ妻が
多いように思います。

仕事に対するスタンスをお聞きしたり、
その方の仕草や物言いを拝見し、
できる人は、こういう感じなのだなとか、
やはり、やる気が違うなど、
職業人としても
とても参考になりました。

穏やかで人に気を使える方が多かったように
思います。
金持ちならではのゆとりのように
感じました。

言葉遣いも「さようですか」など、
私が一度も使ったことのないような
言葉も聞きました。

住む世界が違うのだなという思いと
言葉遣いで品が変わってくるとも
思いました。

人生のお師匠様と出会えた

私は、この職場で
人生のお師匠様と出会いました。

この方は認知症の方ですが、
口癖は「あー幸せ。ありがたい。
ご飯を食べると「あー美味しかった。


他の男性のお客さまがイラッとして
私に声を荒げた時には、

「何言ってるんだよ。
職員のおかげでいろいろできているんだよ!」
と怒って下さった。

私は、場を納めなければならない立場ですが、
かばってくださった気持ちが
ものすごく温かかったです。

職員に対しても
「お姉さんがいないと
何もできないからよろしく頼むね」と。

すべてのことに対し感謝できる方です。

この方は、認知症の方で、
何でも口に入れてしまうような方です。

しかし、
認知機能が低下しても、
一番大切なものを失っていません。

人への気遣いと幸せを感じる能力が
かなり高い方です。

自分のことは何でもできて、
仕事をすることができる私と
この方はどちらが
すごいのでしょう。

私はこの方のような
人柄になりたいと思っています。

だから人生のお師匠様なのです。

そのためには、今から鍛錬が必要で、
まだまだ修行の身です。

有料老人ホームで働いて
一番の宝物の思い出です。


有料老人ホームで働くことのまとめ

有料老人ホームで働くことの特徴

あくまで、私の経験則ですが、
・建物がお洒落
・入居者はお金持ちの方が多い。
・言葉遣いはより一層丁寧に。
・お客さま対応が大変。
・ニーズには可能な限り応える。
・人を見下す人もいる。
・全室基本的に個室。

有料老人ホームの仕事に向いている人

・物腰が丁寧な人
・見下されたり、馬鹿にされても気にしない。
・仕事が早いなおかつ、優しい対応ができる人
(効率的に動きつつ、お客さま第一でニーズに応える)
・なるべくニーズに応えようとする人
・燃え尽きないような精神力。
(ニーズに全部応えようとすると燃え尽きます。)

仕事は、
大変なことも多かったですが、
高齢者施設全般に
言えることが多いと思います。

素敵な思い出もたくさんあり、
貴重な経験をしました。


 

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