写真は映画とは関係ありません。
Amazonプライムで見ました。
物語はインドから始まります。
物語の舞台のケンブリッジ大学の映像も荘厳です。
前半は、
難しい数式が出るし、
主人公にも感情移入できないし、
つまらない映画と感じました。
しかし、終盤は
どんどん映画に引き込まれました。
ノンフィクションの話と知り、
衝撃的でした。
「奇蹟がくれた数式」とは
2016年に公開されました。
『無限の天才夭折の数学者・ラマヌジャン』を
原作としています。
トリニティ・カレッジ(ケンブリッジ大学)で
撮影されました。
あらすじ
第一次世界大戦の頃のお話です。
港湾の事務員として働く
インド人のシュリニヴァーサ・ラマヌジャンは、
独学で数学を学び、数学の様々な定理を
発見しました。
しかし、ラマヌジャンには学歴もありません。
その上、公式の発見過程は、
直観による発見です。
証明する過程がなく、不備もありました。
インドでは誰も認めてくれません。
そこで、遥か遠くの英植民地インドから、
イギリスのケンブリッジ大学
トリニティ・カレッジで教授を務める
G・H・ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)に
手紙を書きます。
ハーディは、ラマヌジャンを大学に招きました。
ラマヌジャンは、母と妻をインドに残し、渡英します。
落ち着いたら妻を呼び寄せる予定です。
イギリスで遭遇する人種差別、食べ物の違い、
戦争、ラマヌジャンを受け入れようとしない教授陣。
証明の義務を主張するハーディー。
公式が直感でひらめくラマヌジャンは、
証明の必要性をわかってはいません。
公式を発表するためには、証明しなければ、
他の教授には認められません。
必要以上は関わらないハーディーと
外国で孤独なラマヌジャンは対立していきます。
そして、口論となります。
その後、ラマヌジャンの病気の発覚。
発表はできるのか、教授陣は認めてくれるのか。
ハーディーとラマヌジャンの関係はどうなるのか。
ラマヌジャンの病状は。
感想
数学が苦手で嫌いな私にとって、
「数式」というだけで拒否感がありました。
そのため、数学の公式についての難しい映画に思えて
理解しづらかったです。
しかし、後半になって、
人と人とのつながりや
探求心について考えさせられ、
映画の世界に引き込まれていきました。
最初は、主人公の祖国インドで
ストーリーが展開されます。
インド映画ってこんな感じなのかなぁと
思いつつ見ました。
ケンブリッジ大学の荘厳な建物、図書館などの映像が
美しいです。
私もこういう伝統のある荘厳な大学に
通ってみたいなと思いました。
イギリスでの生活になじめないラマヌジャン。
友達も作ろうとせず、
とけ込もうとしないラマヌジャン。
正直言って、ラマヌジャンみたいな人、
苦手だなと思いました。
もう少し自分から溶け込もうとしないと、
と思いました。
ハーディーと口論になるラマヌジャン。
ラマヌジャン、頑なな人だなと思いました。
凡人の私から言えば、
数学で証明をすることはごく当然だと思うのですが、
ラマヌジャンは直感で答えを出すからこそ、
証明をしていません。
ハーディーともっと親しくなりたい
ラマヌジャンですが、
親しくなりたかったら
自分から歩み寄らなくちゃと思いました。
母と妻との嫁姑戦争もあります。
お母さんがもう少し、自分の幸せではなく、
息子と嫁の幸せを考えてあげられれば、
ラマヌジャンは幸せになれるのにと
お母さんに怒りを覚えました。
嫁姑問題、人種差別、学歴差別など
現代にも通じる問題があります。
また、人が何かをしてくれるのを待つのではなく、
自ら人に歩み寄らなくては
理解し合えないと身につまされました。
ハーディーとの口論までは、
ラマヌジャンのことをよく思えませんでしたが、
口論後のある事件後、
ハーディーもラマヌジャンも歩み寄って、
関係が良くなりました。
ラマヌジャンのことを応援する気持ちになりました。
しかし、ラマヌジャンの病気が発覚します。
どんどん悪化するラマヌジャンを見て、
どうか死なないで・・・という気持ちになりました。
しばらくして、元気にインドに帰るラマヌジャンの姿。
ああ良かった。
インドに帰って妻と再会を果たし、
楽しく暮らして、
1年後、イギリスに戻って、
もっともっとたくさんの数式を発見していくのね、
と安心しました。
そして、1年後・・・・。
エンドロールで、実話だったことを知り、
衝撃的でした。
インドからはるばるイギリスに単身で来た人。
本当にこのような神さまから使わされたような
数式の天才がいたのだな。
数式に命をかけて挑んでいた人。
今の世の中にも大事な数式を発見した人。
私には数式はちんぷんかんぷんでしたが、
今の世の中にも役立つ数式を
身を粉にして発表してくれてありがとう。
という感謝の気持ちが生まれました。
人間関係や好きなことへの情熱。
今まで知らなかったインド人数学者の存在。
いろいろなことを考えさせられた映画でした。
今度は、ラマヌジャンの半生を書いた本を
読んでみようと思いました。
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