映画「キセキ あの日のソビト」の感想(ネタバレあり)

MAIZOU
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GReeeeNは、「キセキ」という歌を歌った歌手です。
メンバーが歯科医師、顔出しをしない。

特にGReeeeNのファンではありませんが、
ここまでは知っていました。

この映画は、
GReeeeNの結成までの話と
GReeeeNを陰ながら支え、
すごいグループにした人物についての
映画です。

GreeeeNを支えている大事な人がいることを
ファンの方は知っている話なのかもしれませんが、
私は初めて知りました。

これまでこの人の存在を知らなかったので
びっくりしました。

この人がいなければ、
今のGReeeeNはいなかったでしょう。

映画を見て、顔出しをしない理由もわかりました。

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GReeeeNとは

メンバーが歯科医師で顔出しを一切しない、
謎めいているグループです。

「キセキ」という歌がよく知られています。

「キセキ」という歌は、2008年に
発売されました。
テレビドラマ「ROOKIES」の主題歌でした。
2008年と2009年の2年連続で、
オリコン年間カラオケランキングで1位になりました。

すごく良い歌です。
私もこの歌をダウンロードしました。

あらすじ

2017年公開の映画です。
ロックミュージシャンのJIN(松坂桃李)は、
デビューしたものの、
事務所側の思いと自分たちバンドの思いがすれ違います。
バンド内でも衝突が起こり、上手くいきません。

医者である父親には、
ミュージシャンという職業を認めてもらえません。
「音楽は遊び」
「医者のように人様の役に立つような仕事をしろ」という
父親と衝突します。

父親はJINを殴ったり、日本刀を振りかざすような人です。

弟のHIDE(菅田将暉)は、
医学部を目指していましたが、成績は振るわず。
結局、歯の悪い母親のために
歯科医師になろうと決めます。

歯科大学に受かったHIDEは、
予備校時代の友達と大学の友達と一緒に、
音楽を始めます。

HIDEの才能に気がついたJINは、音楽活動を手伝います。
事務所にHIDEのテープを聴かせます。

あのGReeeeNのプロデューサーは、
HIDEの兄であるロックミュージシャンのJINなのです。

HIDEは、歯科大学の学生。
単位を落としそうになり、
グループを解散しようと思いますが、
思いとどまります。

歯科医師と音楽の両立を目指しますが、
HIDEは、恐い父親に言い出せません。
顔出しなしでCDデビューをします。

タイトルにある「ソビト」は「GReeeeN」の造語で、
「自由に新しいことに挑戦していく人」を
意味するそうです。


感想

お父さん、怖すぎです。
日本刀を持ち出すって、
今時、こんなお父さんいるの?という感じです。


松坂桃李がJINをやっているのが意外です。
普段温厚な役が多い気がしますが、

今回は、ハードなロックミュージシャン。
髪を染め、革ジャン、タバコを吸うなど、
いつもニコニコしている
普段のイメージとは全然違います。

本物のロックミュージシャンって感じでした。
色々な役ができる役者さんだなと思いました。

始め、JINがずっと映画に写っているので、
JINがGReeeeNのメンバーかと思いました。

GReeeeNは穏やかな感じなのに、
ロックミュージシャンなんて
イメージがまったく違うのに
おかしいなぁと思いました。


GReeeeNのメンバーである
HIDEのお兄さんがJINで、
GReeeeNを手伝い、世に出した人です。

JINは、ロックミュージシャンとして、
父親に反対され、
家を出て頑張っていたのに、
上手くいかず。

弟の方が才能があって、
しかも仲間とも楽しそうに音楽をやっています。

それを見る兄のJINの葛藤は
強かっただろうなと思います。

妬みで兄弟仲が悪くなっても
仕方がないような状況に思えますが、
この兄弟は才能の差に対する妬みで
喧嘩したりしません。

むしろ、JINは、
人には役割があることに気付きます。

自分は歌うのが役割と思っていたら、
歌う役割は、
才能のある弟のHIDEで、
自分はそれを支える縁の下の力持ちに
なろうという役割に気付きました。

自分だったらこの選択はできないなと思います。

JINとHIDEは、性格が真逆のようですが、
良い兄弟だなと思いました。


GReeeeNのリーダーであるHIDEには、
父親からの医者になれという
プレッシャーが半端ないです。

兄のJINは医者にならず、
自分の道を突き進んで出て行ってしまうし、
自分は医者になれる成績がない。

でも、自分が医者になるしかないという
葛藤は強かっただろうなと思います。
結果として歯科医師という道を選びます。

JINとHIDEのそれぞれの大変さがあります。

GReeeeNのみんなが、
楽しそうに歌を歌う様子が微笑ましかったです。

きっと、ただ楽しくて
バンドを組んでやったのだろうな。
すごく良い仲間達と
歯科大学で出会えたのだと思いました。


お父さんが怖すぎて、
顔出しできなかったというのは
思ってもみなかった展開でした。

それと同時に、
歯科医師になった時に
患者さんが押し寄せて
本当に治療が必要な患者さんが
受診できなくなることを心配しています。

本気で歯科医師を
目指しているのがわかります。

有名になりたいという願望で
音楽をやっているのではなく、
きっと音楽が好きだからやっていて、
その上、歯科医師もきちんとやるという
地に足がついた姿勢に共感しました。


東日本大震災の時、
リーダーのHIDEは歯科医師として、
福島第一原子力発電所から
20km圏内で発見された遺体の
検死作業に携わったそうです。

音楽だけでなく、
志があって歯科医師を目指した人だから、
作業に携わったのだろうな、と
映画を見た後で、思いました。

久しぶりにキセキを聞きたくなりました。

 

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